002.パソコンとワタシ(2001/9/10)
- theamaries1994
- 2021年9月9日
- 読了時間: 4分
そもそもこのパソコンがなければ、絶対にHPなどというものはつくっていなかった。
当たり前のことだ。パソコンを買うきっかけは、ほんとにささいなことだった。
ワタシが前にいた職場の自分のデスクの隣と背中向かいに、パソコンのスペシャリストがいて、ワープロで仕事をしているワタシに対して、「●●さん、パソコンの方がいいよ。絶対これからはパソコンだから、早く買って慣れると楽だよ。」と毎日のように囁かれていた。当時のワタシの仕事は、すべてワープロで不自由がなかったから、買う必要性にせまられていたわけではなかった。
しかし、まったくパソコンに興味がなかったかというと、そうでもない。部屋に置いてあるパソコンを自在に操る人を見て、「いいなあ。自分もあんなふうにできればなあ…」とは思っていたし、大学の時に買ったワープロは、小さく薄いもの-そう、「ノートパソコン」の形状になるべく近い形のものだった。
だから、できれば欲しかった。しかし、買ったからといって、実際に使うのか?使いこなせるようになるのか?と様々な障害が立ちはだかった。そのたびに2人のスペシャリストは「大丈夫。絶対大丈夫。杉浦さんならハマルよ。」と、ワタシを慰めるのであった。彼らは某パソコンメーカーからマージンをもらっているかと疑われるくらいワタシを勧誘した。専門店にもついていってくれて、分からないことを店員に聞いてくれていた。
そして夏のボーナスで買ってみようと決意したのである。必要にせまられたわけではない。2人に「洗脳」されて買うことになった。当時N社のノートパソコンの2番目のグレードの商品、30万円仕事だった。しかもCPUは366メガヘルツ、メモリ64メガバイト。今では考えられないくらいの低い性能・高い値段だった。しかしそれは仕方がない。パソコンの宿命である。
当時、この買い物がワタシの生涯の中でいちばんの大きな買い物だった。銀行のATMから下ろした30万円を大事に抱えてパソコンショップまで行った。レジのおネエさんがニコニコしながら「諭吉さん」を奪っていくのをドキドキしながら見つめていた。
さあ、買ってしまった。しかし、何に使おう?ワタシは迷ってしまった。明確な目的がない上での購入なので、何に使っていいか分からない。その上、このパソコンで何ができるのかもよく知らない。まあ、とりあえずワープロ機能でも覚えればいいやと思って、本を買って使ってみた。当時taoが本格的に音楽を始めた頃で、その時に勧められてハマった斎藤和義の楽曲の歌詞でも入力してみようとやってみた。「う~ん、あまり…」というのが正直な感想だった。もしかしたら、人によってはここでパソコンをあきらめるのかもしれないが、ワタシは何とか踏みとどまった。そして職場の会議に出す提案資料なども、徐々にワープロからパソコンにシフトし、次第にパソコンがワタシのデスクで定住しだした。
ちなみに、お盆休みに実家に帰ったときにいっしょに持っていったのだが、ワタシのパソコンを見た父は、それを見た瞬間に欲しくなり(彼のAV機器好きのDNAがパソコンに反応したのだ)、猛反対する母を説得して秋にノートパソコンを買った。なかなかである。
購入してから約半年。やっとプロバイダと契約し、自分のパソコンでインターネット、Eメールができるようになって、パソコンライフが一気に拡充した。それから1年半して、自分(たち)のHPを持つにいたった。
これをご覧のみなさんの多くは、ご自分のパソコンだと思う。ノートの人もデスクトップの人もいらっしゃるだろう。ところでみなさんは、どういうきっかけでパソコンを購入されたのだろうか。やはり「インターネット」・「メール」がきっかけという方が多いのだろうか。しかし、簡単に買えるものではない。そのへんおうかがいしたいですね。
それにしても、このパソコンによって、見知らぬ人と気軽に会話ができ、こうやってあなたとワタシがインターネット上でお話ができるなんて、すごい世の中になったものだ。10年前-高校1年生の時、10年後こんな世の中になるとは思ってもみなかった。正直なところ、「ノストラダムスの大予言」に少しおびえているくらいだった。
この10年後、2010年は、一体どんな世の中になっているんだろう?楽しみでもあるが少し不安が心配でもある。
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