THE AMARIES資料館
001-030
001.悲しみの後に
詞/曲:リーダー(1994 SCORE)
雨の中のキャンパス 一人たたずむ君
一つの恋を終わらせ 涙がほほを伝う
心が悲しみで染まってしまう前に
支えてあげたい 君だけのために
後ろを振り返ってみても
後戻りはもうできないけど
目の前にある明日は 君のものさ
僕には何もできないけれど
悲しい思い出忘れさせたい
君のそばで君のために この歌をおくろう
心の傷はすぐに埋まらないけど
僕が必ず埋めてあげるよ
巡り行く季節は人の心を変えてゆくけど
君を想うこの気持ちはあの日のままさ
僕には何もできないけれど
悲しい思い出忘れさせたい
君のそばで君のために この歌をおくろう
悲しみの後に 何が残るか分からないけど
君のそばで君のために この歌をおくろう
【カイセツ】
THE AMARIESの楽曲ファイル(『頭脳』という)の記念すべき1曲目に収録されているナンバー。3人で本格的にやることになって、「オリジナルを作ろう!」という意欲のもとに作られた。今考えるとたいした曲ではないが、作った当時のリーダーは自信満々で、コーラスをつけて完成されていた。Butしかし、ライヴでは一度も歌われたことはなかった。
ちなみに、できた当初はサブタイトルに「~Everything I can do~」とついていたが、いつの間にか消滅。
002.いつか、きっと
詞/曲:リーダー (1994 SCORE)
ああ 切なくて 今夜も眠れない
君の笑顔 想うだけで 胸が高鳴る
いつもの片想い これで三度目さ
遠くで君を見つめているしか
僕にはできないのか
“ごめんね”の一言を聞くのがこわくて
この胸の中の扉 固く閉じたままさ
だからせめて夢の中で君に会いたい
そして想いを打ち明けるのさ
“君が好きだ”と…
真夜中のキャンパス ふたりで星を見たね
街の灯も静かに輝いてた
君の瞳は誰を見ているの?
僕の心の中を見てはくれないのか
ふたりでいることがなんだか不思議で
君の心に少し近づけた気がした
ただの友達では終わらせたくないのさ
いつか必ず打ち明けるのさ
“君が好きだ”と…
【カイセツ】
「C-G-Am-Em-F-C-F-G」という、パッヘルベルの「カノン」のような循環コードで曲を作りたくなったリーダーがささっと作った。詞的に何のすばらしさも感じられないが、当時片思いをしていた人とのことをイメージして作られた。まだ当時18歳…。みんな若かった。
003.おんなの独り言
詞/曲:リーダー (1992 SCORE)
小雪ちらつくこの街で
私はひとりで生きてきた
二年の月日が流れ去り
手首の傷さえ忘れたわ
あなたの顔が浮かんでは
楽しき日々の想い出を
心の奥から引き出して
ひとり夜更けに泣いてます
さよなら さよなら 私は旅立ちます
北行き列車の窓ガラス
指でなぞるの あなたの名前
桜の花も咲きかけた
私はひとりで暮らしてる
辛く悲しい暮らしでも
誰にも愚痴をこぼせない
ベッドサイドのあなたの写真
いつも笑顔でいるけれど
私の心は裏腹に ひとりお酒を飲んでます
お願い お願い ひとりにしないで
私は誰に抱かれても
あなたのことを忘れられない
【カイセツ】
リーダーが高校生の時に初めて作詞・作曲した記念作。たしか高2の冬の期末テストの前日、化学が分からず勉強するのが嫌になってギターをつまびいたリーダーが、あるコードを使うとマイナー調の演歌が歌えることに気づいて作った。本人があまり覚えていないくらい古い話(1992年)だ。読むだけで恥ずかしい。
004.いつまでも
詞:リーダー/曲:伊藤秀志(1992 SCORE)
黄昏の街 何もかもが赤く染まる
“さよなら”とつぶやき 背中を向けた
時は過去を洗い流すというけど
僕の心はそうじゃない
手の平に落ちた苦い涙
君と過ごした日々は忘れない
この悲しみと共に胸に刻み
いつまでも いつまでも
あの頃の僕は君の心が見えなかったんだ
ひとりで道を歩いてしまった
心の傷を隠したまま
君は今まで耐えていたのか
過ぎ去った日々の思い出が
僕の心の中によみがえる
この悲しみと共に胸に刻み
いつまでも いつまでも
【カイセツ】
リーダーが高校生の時に聞いていたラジオ番組に「ご当地ソングコーナー」という、パーソナリティーがリスナーの詞に曲をつけて歌ってくれるコーナーがあった。
リーダーがこれに歌詞を投稿し、初めて曲をつけて放送してもらったナンバー。ラジオから自分のハガキの話が聞こえてきて、すごくドキドキした。
005.ごめんなさい
詞:リーダー/曲:伊藤秀志(1992 SCORE)
楽しく電話してくる君
無邪気に笑う声
いつも笑顔でいるけれど
心は悲しく泣くばかり
あの人を忘れられないまま
君とこうして話してる
昔を思い出すのは悪いことかもしれない
でもそれだけ深く焼きついている
決して君に嘘をつくわけじゃない
ただあの人を忘れたくない
心の奥の大切な思い出だから…
ごめんなさい
君の電話が来なくなった
一体どうしたのだろう
顔を合わせても目をそらすだけ
いつもの君はどうしたの?
僕の曖昧な心が 君との日々を壊したのか
彼女を引きずったままの中途半端なつき合い
すべて僕が悪いのさ 君じゃない
時は無情に過ぎていく
過去を見つめてもどうにもならない
後悔の言葉だけが僕の心に残る…
ごめんなさい
【カイセツ】
『004.いつまでも』同様、ラジオ番組で曲をつけてもらったナンバー。『いつまでも』もそうだが、投稿時は1番までしかなかったので、大学に入ってから2番を追加した。『004』・『005』ともリーダーの実体験に基づいている。
(2021.9.9追記)
この「君」とは「あの人」って誰のことだろう?と考えて思い出した。「あの人」とは再び交流が始まり、今となっては「子をもつ親」として仲良くしている。「君」は今、どこにいて何をしているのだろう。少し気になる。
006.いつもの帰り道
詞/曲:リーダー
(1993 SCORE)
いつもの帰り道にひとり思う
平凡でつまらない毎日
“夢に向かって走れ”と人は言うけれど
本当の夢なんてどこにある?
切なくなって空を見上げた
オリオンがひとりたたずんでた
街の灯の届かないところへ
僕の足は向いていた
何度この空を眺めて
やりきれなかったことだろう
果てしない宇宙(そら)とちっぽけな自分
僕はどこへ行くのか
人に恋をして人を想い続け
人にフラれて涙を飲んだ
夢は手に届くものなのか
恋は手に届くものなのか
たった一言の“サヨナラ”だけで
僕はまたひとりになった
君の背中が遠ざかってゆくほど
時が戻る気がした
黄昏ゆく空には星がひとつ
明るく輝いている
”ちっぽけなことで悔やんじゃダメだ”と
僕を励ましてるようだった
君と過ごしたあの日々 僕の心は輝いてた
限りない夢と破れた恋 昔の僕を捨てよう
あの頃は君だけを見つめてた
時の河は果てしなく流れる
君を想い出にかえれる日まで
僕の道を歩き続ける
人に恋をして人を想い続け
人にフラれて涙を飲んだ
夢は手に届くものなのか
【カイセツ】
THE AMARIES解散後、静岡に残った二人が組んだユニット(Amusement Tao)で採用され、彼らのCDにも収録された曲だが、作者であるリーダーはこの曲をTHE AMARIESでやろうとは全く思わなかった。
この曲ができたのは高3の冬。もうすぐセンター試験という頃。時間は迫る。勉強ははかどらない。そんな焦りの中、自分の大学進学という夢と、ずっと想い続けていても叶わない恋と、悩みながら生活し、いつも帰るその空にはオリオン座がまたたいていた。
大学1年の春のクラスコンパで、リーダーがみんなの前でこの歌を披露し、タケパンがそれにいたく感激したことから、リーダーとタケパンの距離が近づいていっしょにバンドをやることになった。
007.NAME HAME~すばらしきキャンパスライフ~★
詞:オカチン/曲:リーダー
(1994 SCORE)
君はブイブイいわしてる
ナイスバディーの女の子
サイズは上から85そして58・86
君の名前は(○○ ○○)
僕の名前は(○○ ○○)
そしてオレは叫ぶんだ!!
なめたい なめたい ナメナメナメナメ
なめたい なめたい ナメナメ
なめたい なめたい ナメナメナメナメ
なめたい なめたい ナメナメ
そしてゴックン いただきました
君はプリプリさせている
インテリジェンスな女の子
センターの点は615 二次の点数分からない
君の名前は(○○ ○○)
僕の名前は(○○ ○○)
そしてオレはキレたんだ!!
入れたい 入れたい ハメハメハメハメ
入れたい 入れたい ハメハメ
入れたい 入れたい ハメハメハメハメ
入れたい 入れたい ハメハメ
そしてバッチリいただきました
なめたい なめたい ナメナメナメナメ
なめたい なめたい ナメナメ
なめたい なめたい ナメナメナメナメ
なめたい なめたい ナメナメ
そしてゴックン いただきました
【カイセツ】
THE AMARIES史上最も下品な曲。なぜこのような曲ができたのか3人とも覚えていない。内容はほとんど嘘だが、ところどころに事実が隠されている。
(2021.09.10追記)
この曲ができた経緯だが、たぶん、3人の学科と同じグループとなり、受講する講義が多く重複していた国語科にとてもお美しい●●さんという方がいらっしゃった。彼女に対する妄想がふくらみすぎてこの曲ができたのではないだろうか。
(2025.2.13追記)
2024年10月30日、同じ仕事の会議で、THE AMARIESのリーダー、THE AMARIESがプロデュースしたユニット「FNA」の「F」、「Ayu」のタカヒデが偶然再会し、3人で食事に行くことになった。
その時2人から、
「アマリーズってさあ、初めの頃、相当ヒドい歌、歌ってたよね。」
「なめたいだの、ハメたいだの、ひどいよな。」
「しかも、あの歌って、国語科の●●さんのことを勝手に妄想して作ったんだろ?もう犯罪レベルじゃね。」
と罵倒され、3人で爆笑した。
何よりすごいのは、バンドメンバーでもない2人が、30年も昔の曲のことをかなり詳細に覚えていたという事実。
オレたち、この歌、そんなに歌ってたかなあ?クラスコンパでは歌った気がするけど…。
008.ナイスガイ~初夏の日差しをあびて~★
◆1994 静大春フェス ホットケーキの店 キャンペーンソング vol.1
詞:オカチン/曲:リーダー
(1994 SCORE)
初夏の香り 雨上がりの空
君の笑顔 まぶしい瞳
僕はむしょうに 僕はむしょうに
今こそ 我らの
ホット ホット ホットケーキ
来るならドンと来い
ホット ホット ホットケーキ
ホットケーキはナイスガイ
夢の中で 君と出会い
きれいな髪 愛したい君を
僕はむしょうに 僕はむしょうに
正義の味方だ
ホット ホット ホットケーキ
これはうまいぞ
ホット ホット ホットケーキ
ホットケーキはプリティガール
【カイセツ】
大学の「春のフェスティバル」に、3人が所属する学科から模擬店を出すことになり、その出店にちなんで勝手に作ったキャンペーンソングの1曲目。
THE AMARIESのコミックソングの中には数多くの「キャンペーンソング」があるが、本当にキャンペーンソングに近いのは、この時の4曲だけである。
009.I Miss You~愛を壊したもの~★
◆1994 静大春フェス ホットケーキの店 キャンペーンソング vol.2
詞:オカチン/曲:リーダー
(1994 SCORE)
去年君と行った 春フェスがまた来る
キャンパスを歩きながら
ライヴも見たもんさ
あの日から君は 僕を避けていた
強く信じ合った 愛を壊したものは
ホットケーキ ホットケーキ
今でも好きだから
ホットケーキ ホットケーキ
僕とまた食べよう
ホットケーキ ホットケーキ
今でも好きだから
ホットケーキ ホットケーキ
僕とまた食べよう
【カイセツ】
『008.ナイスガイ』と同様、模擬店のキャンペーンソングの2曲目。リーダーは、かぐや姫の『神田川』を意識して曲がつけ始めたが、かなり歌い上げる曲になった。なぜかワンコーラスしかない。
010.サンバでルンバでホットケーキ★
◆1994 静大春フェス ホットケーキの店 キャンペーンソング vol.3
詞:オカチン・リーダー・タカヒデ/曲:リーダー
(1994 SCORE)
南からの波風が 大谷街道まっしぐら
ハワイ サイパン フィリピンと
中華航空まっしぐら
胸キュン 胸キュン
ホット ホット ホットケーキ
プリプリおしりがホットケーキ
ホット ホット ホットケーキ
ラブラブモンキー ホットケーキ
初夏のおいしさ ホットケーキ
東からは日が昇る 久能街道トントンと
カナダ アメリカ パラグアイ
アマリージャも食っていた
モッカにロナウド
ホット ホット ホットケーキ
モネールダンスでホットケーキ
ホット ホット ホットケーキ
曙太郎でホットケーキ
めっちゃおいしい ホットケーキ
ホット ホット ホットケーキ…
ホット ホット ホットケーキ
【カイセツ】
模擬店のキャンペーンソングの3曲目。コミックなのにサブタイトルすらついていない、かわいそうな曲。詞ができた時点ではかなりおもしろかったのだが、サンバやルンバの曲をつくったことがないリーダーには大変な作業だった。
模擬店の4曲のキャンペーンソングは、リーダーのアパートに友人たちが遊びに来ていた時に生まれた。その時来ていたのは、オカチン・タケパン・ジュンくん、サトシ、池2の5人で、なぜか作詞者のタカヒデは来ていない。では、彼はいつ作詞作業に参加していたのだろうか?
あまたあるコミックの中で唯一打楽器を使う(茶碗を箸でたたく・茶筒をポコポコたたく)楽曲である。「人間フェイド・アウト」という超アナログな芸当を使う。
011.卯月 皐月 水無月・現在 過去 未来~だからめぐり逢い~★
◆1994 静大春フェス ホットケーキの店 キャンペーンソングvol.4
詞:オカチン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
初期の作品の中ではたいへん重宝がられ、卒業ライブにも登場。そもそも、春フェスの前日にリーダー宅でキャンペーンソング3曲をレコーディングしていた深夜12時過ぎ、「少ないからもう1曲作ろう」という話になって作られた。ちなみに3年生の大学祭の「一発芸大会」なるものに出場したTHE AMARIESはこの曲を歌って見事グランプリに輝いた。
なお、この曲を聞くとBメロの「♪But But But~」のところで、リーダーが1オクターブ下をユニゾンで歌っている。これは、THE AMARIESが5人いたときのメンバーであるジュンくんの遺志を継いだもの。
スーパーも●●き 僕らのオアシス
小鹿と大谷とどちらもオアシス
土日は3円 卵が3円
But But But
ホットケーキ 現在 過去 未来
ホットケーキ Happy Love Today
登呂●ーストア あいつのオアシス
大谷小は子どものオアシス
小鹿のテレクラ つかまる つかまる
But But But
ホットケーキ 卯月 皐月 水無月
ホットケーキ Happy Love Today
ホットケーキ 現在 過去 未来
ホットケーキ Happy Love Today
012.Your Tears are My Pain
詞:タケパン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
THE AMARIES楽曲ファイルに初登場のタケパンの詞。脚色は入っているものの、内容はおおむね実話。とはいってももちろんタケパンの本人の話ではない。
今見ると本人は死んでしまいたいほど恥ずかしがるが、この詞がなければ現在のタケパンワールドはないわけだから、大切な曲だとリーダーは思う。この恥ずかしさにタケパンが耐えられるのは他人の話だからだろうか。いずれにしてもみな悲しいほど若かった。悲しいほど一途でもあった。
はじめ、この曲のタイトルは「Your Tear is My Pain」だった。曲はリーダーだが、Cメロで「DからCに転調」という不必要な進行をしている。
(2021.09.12追記)
「Cメロで「DからCに転調」という不必要な進行をしている。」と解説したが、よく考えると、これは、小室哲哉が渡辺美里の楽曲でよく用いていた方法であることに先ほど気付いた。
サビは、ここまでもこの後も「D」と、高さは変わっていない。しかし、Cメロで一音落とすことで、Cメロからサビに入る時に高揚感というか盛り上がり感を生み出す効果をもたらしている。と書くと自画自賛だろうか。
僕の前で泣かないで
真夜中の海君を連れ出した
君の長い黒髪が 真夜中の空溶け込んでる
君を傷つけても 君がほしかった
Your Teaes are My Pain
いつも一緒でいたくて
Your Teaes are My Pain
君の笑顔が見たくて
君の涙は星のようさ 僕の胸に突きささる
これ以上僕の前で泣かないで
いつまでもいたかった
この微妙な君との関係
君のすべてが愛しいよ
海の色ほど深く深く
君を傷つけても 君がほしかった
Your Teaes are My Pain
いつも一緒でいたくて
Your Teaes are My Pain
君の笑顔が見たくて
君の涙は星のようさ 僕の胸に突きささる
これ以上僕の前で泣かないで
人はいつもこんな気持ちで
人を傷つけ人を奪って
人はいつも思い悩んで
人を傷つけ人を愛して
すべての思い 君に捧げたい
Your Teaes are My Pain
いつも一緒でいたくて
Your Teaes are My Pain
君の笑顔が見たくて
君の涙は星のようさ 僕の胸に突きささる
これ以上僕の前で泣かないで
013.Against Love
詞:タケパン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
タケパンはこのタイトルがいたく気に入っている。英語的にあっているかどうかは別として、語呂的にこれほど格好よろしいタイトルはないように思う。内容はパクリ。クレヨン社というユニットの『東京夜景』という曲のフレーズに“さよならはどんなに飾っても裏切りだね”というものがあって、その内容をどうしても作りたくて、そこから世界を広げた。ここまで真っ向正面のパクリは後にも先にもこれ一度だけに、なんとなく罪悪感が残る作品でもある。
内容自体はフィクション。今以上にイケテナイ君だったのに、自ら愛にそむく歌なんてドキュメントであるはずがないのであった。
このあたりから、「タケパン第一次量産期」が始まる。詞をもらったリーダーははりきって曲をつけた。世に出す(=ライヴで歌う)ために、3人がそれぞれリードボーカルをとって歌ってみた。
3年生の春のフェスティバルで、
リーダー:ドラム
リーダーの後輩の「よーちん」:キーボード
オカチン:ベース
タケパン:アコギ
3人の友人のウメちゃん:ギター
というバンド形式で野外ステージで披露したが、結果は…。
傘はもう折れている 涙の色が青になじむ
立ち尽くす君の前 二人の時が流れている
こんなに君を傷つけ 立ち去る僕のために
雨よもっと激しく降って 二人の時を流して
さよならは裏切りさ どんなに飾っても
さよならは裏切りさ どんなに泣いても
愛に背く僕に君が今涙をくれた
びしょ濡れの君の服が 君の弱さまですかす
寂しさに立ち尽くす君 雨が涙を流している
さよならは裏切りさ どんなに飾っても
さよならは裏切りさ どんなに泣いても
愛に背く僕に君が今涙をくれた
無理した笑顔が切ないよ
嫌っても忘れてもいいから
微笑まないで
さよならは裏切りさ どんなに飾っても
さよならは裏切りさ どんなに泣いても
土砂降りの雨 君の姿
今 背を向けた
愛に背く僕に君が今涙をくれた
014.Achievement by James on the Development of Industly~冠婚葬祭~★
(略称:ABJODOI)
詞:オカチン
曲:オカチン
(1994 SCORE)
【カイセツ】
オカチン初の作詞・作曲のナンバー。ギターを弾き始めて4ヶ月たっていない頃だから、彼の上達ぶりには目を見張る。教えた先生の教え方が上手だったんだろう…。
タイトルは当時3人が履修していた「英語Ⅰ」の講義の時、先生が見せてくださった熊本旅行の写真の中にあった言葉で、詞の内容とは一切関係ない。このあたりからタイトルと曲の内容が全く関係ない曲がオカチンの手によって量産されていく。
カン カン カン
アンカン ドラが一つ増え
コン コン コン
キツネが一匹 キタキツネ
ソウ ソウ ソウ
僕もね そう思うのよ
サイ サイ サイ
サイはね カバと違うのよ
I love you 僕の眼に映る君
I love you…
Happy,Happy Love Today
カン カン カン
真夏の日差しがまぶしくて
コン コン コン
風邪をひいたらしいわね
ソウ ソウ ソウ
曹操 孫権 劉備だね
サイ サイ サイさいの目読むのは難しい
I love you 君しかいない僕
I love you…
Happy,Happy Love Today
「何年後になるか分からないけど、
きっと君を迎えに行くよ。
今はまだ言えないけど、
その時はきっと言えるはずだ…。」
I love you… I love you…
Happy, Happy Love Today
015.Coop~山梨へテニスぶどう狩り~★
詞:オカチン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
語呂のよい言葉を使ってオカチンが詞を書いているが、プライバシーも何もあったもんじゃない(笑)。
3人と同じ学科の友人の●ホちゃんと●ミちゃんゆかりの1曲。
●●と登呂はお友達
君は僕の太陽だ
西日がまぶしい石川荘
ゴキブリ出ない登呂コープ
君を登呂グーストアで見つけたとき
君の笑顔がまぶしくて
●●はいつでも ●● ●●
登呂もいつでも トロ トロ
●● トロ ●● トロ
Happy Love Today
片山寮はどこですか?
君は僕のMOON MOON MOON
大谷小のジャマなガキ
アメリカ帰りの異邦人
君は大昭和の斉藤会長のように
君の寝顔がかわいくて
●●はいつでも ●● ●●
富士のはずれの スド スド
●● スド ●● スド
Happy Love Today
●●はいつでも ●● ●●
登呂もいつでも トロ トロ
●● トロ ●● トロ
Happy Love Today
016.若さゆえと呼べる日
詞:タケパン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
遊び飲み会の後。みんなが寝ている朝方、一人なんとなくブルーな気持ちと不安をそのまま紙に写し取った詞。「学生時代の終わりに対する寂しさ」、「祭りの後の寂しさ」とでも言おうか。この発想自体、タケパンはずっと引きずっていて、そのまま『雨の降らない日』に引き継がれる。
リーダーが拓郎ばりにフォーキッシュなメロディをつけたので、なんとなく曲の性格が暗めになったが、当初、世の中を嘆くような気持ちはあまりなかった。今ならまさに“若さゆえ”と呼べるような気がする。
いつまでこうしていられるだろう
知っていながら出せない答え
ビールの苦味を知るたびに
時は永遠でないと思った
人とは幾年の別れ 時とは一瞬の別れ
時は永遠に向かい 人はいったいどこへ向かう
汗のべたつきだけが 若い日々の証だった
精一杯の歌だけが 今を刻む証だった
社会を演じることだけが
共に歩く道なのか
自分でないのに気付くのが
俺らにできることなのか
いつまでこうしていられるだろう
空を眺めても答えは出ない
雲の流れを見ていると
流れてゆくのが人生と思った
出会いはとても何気なく
別れはとてもあっけなく
いつまでこうしていられる
人はいったいどこへ向かう
やるせないroutine days
今は一体何のため
足を止めない毎日は
はかない思いを消してしまう
軽い人間関係が自分を支える糧なのか
浅い人生経験が未来を開く鍵なのか
要領よくなることが
大人になるってことだろう
いつまでこうしていられるか
人は知らないふりをする
きれいなものほどうつろいやすい
時はいつでも流れてる
人は流されどこかに向かい
若さゆえと呼べる日がくる
そういつも時は流れてる
そういつも時は流れてる…
017.烈風戦士アンタイマン~君はドリーマー~★
◆『烈風戦士アンタイマン』オープニング・テーマ
詞:オカチン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
『014』の英語Ⅰのテキストの中に“anti smoking”というフレーズがあった。アメリカでは“anti”を「アンチ」のほかに「アンタイ」とも読むと学習した成果がこの曲になった。もちろんオカチンが授業中に詞を書き、リーダーに渡して曲がつけられた。たったこれだけのきっかけで、アンタイマン・シリーズは全5曲という長期シリーズになった。
オレは浜っ子
ミスタートラトラトラヒメ
巨人は死んじゃえ
タカヒデ ブーブーブーブー
ヴェルディむかつく
コーラ・アイ・フィール・コーク
ああ オレの胸をしめつける君の笑顔
ああ オレの胸で思い切り泣いていいぞ
アンタイマン! それは白馬の貴公子
アンタイマン! それはジャンプの読者
人々の叫び 聞け聞け聞け アンタイマン!!
オレは●●っ子
ミセス○○ ○○
西武は負けちゃえ
タカヒデ ブーブーブーブー
曙 強すぎる
ハワイアンアン イヤ~ン ア~ン
ああ オレのピーをピピーする君のピー
ああ オレのピーでピピーにピッピピー
アンタイマン! それは夢追うドリーマー
アンタイマン! それはGOROの読者
地球の悲鳴 行け行け行け アンタイマン!!
“いつの日か平和を取り戻し,そして叫ぶんだ!
ハッピー!! ハッピー!! ハッピー!!!”
アンタイマン! それは白馬の貴公子
アンタイマン! それはジャンプの読者
君はドリーマー
Happy, Happy, Happy Love Today
018.Dislike~君の生まれた日~★
詞:オカチン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
同じ学科のジュンくんの誕生日に合わせてつくられ、誕生日にジュンくんのアパートの留守電にふきこんで嫌がられた。
Happy Happy あなたのBirthday
Happy Happy ナイスなDay
もう君は大人になって
ひとかわもふたかわもむけた
飲んで歌ってバリバリ生きろ!!
DRINK DRINK I Love ラ●ー(ヘイ ヘイ ヘイ)
DRINK DRINK I Love モ●ツ(ヘイ ヘイ ヘイ)
オレは銘柄にうるさいぜ
俺はドライが嫌いだぜ
Happy Happy あなたのBirthday
Happy Happy グッドなDay
もう君はAdultだから
one skin two skinもむけた
食べて踊ってピンピン生きろ!!
DRINK DRINK I Love 一番し●り(ヘイ ヘイ ヘイ)
DRINK DRINK I Love ゼ●ト(ヘイ ヘイ ヘイ)
オレは夏Revoが嫌いだぜ
俺はたくまが嫌いだぜ
019.What is Today~僕が言いたいのは~★
詞:タケパン・オカチン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
「ジュンくん」へのバースデー・ソング第2弾だが、清書もされていない。さらに2番なんかタケパンの手帳の破ったページにメモ程度に書いてあるだけ…。Butしかしタケパンはえらく気に入っていた。
君が笑った 僕も笑った
今日は何の日? 今日は何の日?
Happy Birthday 君に贈るよ
Happy Birthday おめでとう
君にとっても僕にとっても幸せな
Happy Happy Love Today
君が変わった 僕も変わった
今日は特別 今日は特別
Happy Birthday 君に贈るよ
Happy Birthday おめでとう
君にとっても僕にとっても特別な
Happy Happy Love Today
020.片想いの果てに
詞:リーダー
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
この当時、リーダーはある人への思いを4年間もひきづって暮らしていた。その期間中の話(思い)が『004』、『006』につづられている。
詞はたいしたことないが、読み返すとリーダーの胸はキュンとなる。ほかの女性と付き合ってみても、その人への想いが心の中からなかなか消えず、苦しんだ覚えがある。大学に入ってやっと想いを断ち切ることができ、その区切りにつくった。
君が僕の心に影を落とし始めたのは3年前の秋
募る想いを打ち明けたのに
返ってきたのは“ごめんね”
久しぶりに逢った君は
見違えるほどきれいになって笑ってくれた
僕はまたいつもの道化師になり 踊っていた
ほかの人とつき合ってみても
君のことばかり考えてた
曖昧な僕のこの心が
ほかの人を傷つけてしまった
あの日あの人の話を聞いて
やっと君への想いが消えてゆきそう
たぶんこれからは
本当の僕を出せる気がするよ
どんなに想っていても君には届かない
簡単なことが分からなかった
君に想いをよせた4年間は
僕の心の分岐点になるさ
苦い涙や楽しい思い出と共に輝くだろう…
021.Ring
詞:タケパン
曲:オカチン
編曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
そういえばこの曲、オカチンは「リンリンRing」と呼んでいた。今考えれば当時だって「リンリン」と鳴る電話なんてないのだが、まあそれはいいとしよう。
「電話」を通して、男の切ない気持ちが伝わってくる。内容自体はフィクションなのだが、誰かの電話を待っているような寂しさに襲われていたのは事実で、一人暮らしも一段落する頃の気持ちからできた詞だともいえる。
まじめな曲では初のオカチンの作曲だが、歌い出して2小節目にCからDに転調してしまっている。さらにサビのメリハリがなく、かえってBメロの方が盛り上がったりする不思議な曲だったため、料理しきれなかった。詞はなぜか評判よかった。きっとみんな寂しかったのだろう。3人で試行錯誤しながらよく練習したなァ。
5度目の留守電 いることは分かってる
伝えられないよ 本当の声が聞きたい
君からの電話 僕は待ち続けている
リダイアルするの 無駄だと分かったから
今夜はもう寝ずに待つ
君とどうしても話がしたい
明日の授業はヤバイけど
君とどうしても話がしたい
だから…
電話のベル 待ちつづける
この想い どこにも行けない
電話のベル 聞こえたなら
この想いを届けに行くよ
やってみたいことがたくさんありすぎて
この上恋などできないと思っていた
けど今君こそ 僕に力をくれる
この胸のつかえが僕に力をくれる
やり直しきかない人生
だけど後悔などしたくはない
失いたくないものがある
君とどうしても話がしたい
だから…
電話のベル 待ち続ける
もう何にも手につかない
電話のベル 聞こえなくても
僕の想いは本当さ
電話が鳴る 電話が鳴る
今こそやっと気がついた
この想いもう止められない
僕は君を愛している…
022.このまちの下
詞:タケパン
曲:リーダー・タケパン
編曲:THE AMARIES
(1994 SCORE)
【カイセツ】
初期のタケパンの集大成。こんなかんじの生き方のスタンスは、今でも変わっていない。
この曲、リーダーのお気に入り。リーダー的にいいメロディがつけられたという自己満足と詞が好きだからである。
今聞いてもいい曲なのだが、いかんせんギター等がチンケなまま固まってしまったので、周囲の期待ほど抜けきれない曲として扱われた。
オカチンののどがやられて歌えなくなった大学4年の秋、この曲にCメロをつけて完成度を高めたが、さらに説明的になった。
「人が作ったものは汚いものばかりじゃない」というフレーズはタケパンの友人の言葉である。タケパンはその言葉にいたく感動し、そこからイメージをふくらませて詞を書いた。
当時にしては画期的なほど、サビのコードチェンジが早い。ギターにさほど興味のなかったサトシが、それを見て感心したのを妙に覚えている。
オリジナルでは数少ない完成曲の一つ。
街の排気ガス 目をくもらせ
夢への道も見えなくなった
ぬるま湯に毎日を流され
明日の自分も見失った
夢がすべてかなうわけない 分かってる
だけどあきらめるわけない 絶対に
今の自分を全部 正直に見つめる
心の鏡に映る自分を認める
明日はきっとうまくいく
自分はきっと変わってく
そう考えながらこのまちの下 目を閉じる
鏡に映った自分を見つけ
死んでいる自分に気付いている
鏡は時に心も映す
死んでいる心 生きている夢
“人がつくったものは汚いものばかりじゃない”
君が言った
失敗ばかりでも創り出せるきれいさがあるはず
汚れていく自分 生きてる証拠
それをかまわないのは 死んでる証拠
汚れるのは仕方ない 逆らわなきゃ情けない
自分を信じてこのまちの下 目を閉じる
街の流れは風のように 背中押すけど
聞きたくない歌に耳をふさげずにいる
汚れたもの 信じられぬもの
それでも自分の言葉で生きていたい
今の自分を全部 正直に見つめる
心の鏡に映る自分を認める
明日はきっとうまくいく
自分はきっと変わってく
そう考えながらこのまちの下 目を閉じる
まだ見ぬ明日 このまちの下 目を閉じる
023.TITOL~別れの意味(仮)~
詞:タケパン
曲:オカチン/リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
ベタな別れ歌だが、「地下鉄」とか経験したことのないワードまで入れて、タケパンは新境地を開拓しようとしている。
余談だが、詞にも地域性がある。静岡に住んでいる人には雪の詞は書けないだろう。おそらく書いても、この曲のように形だけ持っていただけのものになると思う。そう考えると、「経験」は大事なのだ。
確かこの頃、タケパンとリーダーは、オカチンに「“雪がしんしんと降る”っていう状況、わかんないだろ?」と話したことがある。「百聞は一見に如かず」なのだ。
後半サビのくり返しになるところは、オカチン・リーダー2人から散々「クドイ」と言われたものの、「削るところない!」とそれで押し通した。今見返すと、実際ひどくクドイ。当時のタケパンがなぜそこにこだわったのか、今となっては彼自身も分からない。
タケパンがオカチンとリーダーに同じ歌詞を手渡して作曲を依頼した。タケパンから手渡された歌詞に「TITOL」と書かれており、それがそのままタイトルとして定着してしまった。しかも、それを「タイトル」と呼ばず「ティトル」と呼んでいるあたりに、この曲の位置づけが分かってしまう。
2人がそれぞれ曲をつけたが、やはりオカチンはポップス調、リーダーはフォーク調であった。後にも先にも1曲しかない、「二つのメロディが存在する曲」である。(掲載しているスコアは、オカチン作曲のもの。)
君を傷つけた 僕を許さなくてもいい
突然の別れ 気持ち気づかなかった
地下鉄の帰り道 別れぎわ
その日サヨナラ いつもと違ってた
君に逢いたい 君に逢いたい
苦しんで 苦しんで 傷ついても忘れられない
君を抱きたい 君を抱きたい
信じて 信じて 君だけ探し続けてる
あの頃の僕たちを 僕は抱きしめ続けてる
だけど時はたち 僕は流され暮らしてる
夜中に一人 目が覚める
僕の答えはまだ出ない
君に逢いたい 君に逢いたい
ベッドの上で眠れないこの想い
君に触れたい 君に触れたい
想い出にするには 二人まだ若すぎる
君に逢いたい 君に逢いたい
“サヨナラ”だけじゃ 苦しみいやせない
君に逢いたい 君に逢いたい
きっといえる この想いもう一度
君に逢いたい 君に逢いたい
時がたって 変われないこの気持ち
君に逢いたい 君に逢いたい
君と歩き 傷ついて気づいた
君に逢いたい 君に逢いたい
君に 君に 届かないこの気持ち
024.可児人は横歩き~汚れなき愛の果てに~★
詞:タケパン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
3人と同じ学科に岐阜県可児市出身者が二人もいた。当時入手した彼らのエピソードを勝手に解釈、彼らの故郷可児市の様子も勝手に想像して、なんとタケダが詞を書いた。そして3人でいる時、オカムラがトイレに行く間にリーダーが曲をつけてしまった。嘉門達夫ばりに短い。コミックをタケパンが書くとは、なんともこの頃はおおらかな時代だった。ちなみにリーダーもコミックを書いた(『今夜も眠れない』)のだが、採用されることなく闇に葬られた。
ボッケルのハートをキャッチ 可児1号
ピーとバス停でピー 可児2号
ヤツらの基地は岐阜の山奥
可児人は横歩き いつも
可児人は横歩き だから
カニカニカニカニ カニカニカニカニ
カニカニカニカニ カニカニ
カニカニカニカニ カニカニカニカニ
カニカニカニカニ カニカニ
カニカニカニカニ カーニ Oh Yeah!
025.12th.July~ミツバチ真也(マーヤ)~★
◆1994年7月12日 英語Ⅰ試験応援ソング
詞:オカチン
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
3人が履修していた「英語Ⅰ」の前期末試験を記念してつくられた。サブタイトルの「真也」とは、この講義の先生のお名前である。上の名前は忘れてしまった。ご存知の方はぜひ資料館宛てにご一報を…。
【真也先生(byオカチン)】

だってオレたち そうさオレたち
これからやらなきゃならないのさ
悔しいけれど 歯がゆいけれど
必ず やらなきゃならないのさ
運転免許を取りに行き
アラスカの大自然の中
あの子とついに結婚だ
この気持ち受け止めてよ
もう 止まらないのさ
だってオレたち そうさオレたち
これからやらなきゃならないのさ
悔しいけれど 歯がゆいけれど
必ず やらなきゃならないのさ
ベガスですべる時もある
禁煙できないトラヒメ野郎
夏時間 節約運動
この視線感じてよ
もう ヌレヌレなのさ
だってオレたち そうさオレたち
これからやらなきゃならないのさ
悔しいけれど 歯がゆいけれど
必ず やらなきゃならないのさ
026.雨上がりの夜
詞:タケパン
曲:タケパン
(1994 SCORE)
【カイセツ】
タケパンが詞・曲ともに制作。自分で曲を作りたかったばかりに無理やり作った。できあがった時はなかなか革新的だと思ったが、もちろん思い込みで、実際はふつうのベタなコード進行である。後から分かったことだが、誰がつくっても最初はこんな展開になるのね、というコード進行。
詞のイメージはオリジナルラブの『朝日のあたる道』で、見比べてみるとまんまである。とはいうものの、最初の曲だから当然オシャレなオリジナルラブとは似ても似つかない。結局バカっぽいポップスになったので、どうやら誰も気づかなかったらしい。
内容はフィクションである。当時タケパンは車は持っていなかった。ただ、先輩に連れられてよく夜景は見に行っていた。だからできたといえる。
歌詞の中の「2本のビールを~」というフレーズを、オカチンとリーダーは「日本のビールを~」と勘違いしていた。
(2022.8.14 追記)
「練習テープ1997 vol.10」によると、先輩に連れられてよく見に行っていたのは、清水の山原(やんばら)だそうだ。
久しぶりだね 車止めて話し込む
高速抜けた 雨上がりの夜に
やめてたタバコに何気なく火をつける
メガネ越し 君は何を見ているの?
ガードレールの下には 街の灯がにじんでる
車の河が流れ ネオンに溶けてゆく
夜の風は冷たくて 君の息は白かった
ふと二人見つめ合っても 時は止まらない
君が目をそらす前に 胸のうち伝えたい
僕は何も言えずに時は過ぎてゆく
車の中から缶ビール取り出し
何も言わずに君に投げてよこす
2本のビールをすこしずれて開ける音
夜の丘の上 静かに響いていた
缶ビールを片手に “だいじょうぶ?”と君が聞く
そんな何気ないしぐさが とても愛しくて
この丘からの景色が見たかったわけじゃない
時計を気にしなくて 会いたかっただけなんだ
アルコールが回る前に 胸のうち伝えたい
夜は何も言わずに 時を進めてく
君が目をそらす前に胸のうち伝えたい
僕は何も言えなくて君を抱きしめた…
027.さよならをする前に~愛はかげろう~★
詞:オカチン
曲:オカチン
(1994 SCORE)
【カイセツ】
夏休みのリーダーの帰省を記念してオカチンが作った。前期最後のクラスコンパで夜を明かし、リーダーが帰るその朝にオカチンが歌ってくれた。その時のテープを聞くと、恥ずかしいが懐かしい。オカチンのギター(モーリス。「初代大村貴史さん」)のチューニングが狂っているが3人とも気がつかなかった。しょせんそれほどの腕前だったのだ、1年の頃は。
【初代大村貴史さん】

夏の季節だね そうさ 夏だよね
君は静岡の夏に弱い
夏は暑いよね やっぱ夏だよね
君は塩ふきTシャツ着ていたね
自分ではバレーの中垣内に似てると思ってるとこが
僕は愛らしく思えて 君のすべてに Fall in Love
さよならをする前に 僕は君に愛の告白を
僕の愛はかげろう
上げろ 下げろ 投げろ 焦げろ
Happy Love Today
帰省の季節だね いいよね故郷はね
君は●●で太鼓を打つのね
静岡暑いよね やっぱり故郷だよね
●●郡の観光地だもんね
自分ではB’zの稲葉に似てると思ってるとこが
僕にはいとおしく思えて 君がすべてさ Lovin' You
さよならをする前に 僕は君に愛の告白を
君の愛もかげろう
逃げろ 告げろ 曲げろ ハゲろ
Happy Love Today
さよならをする前に 僕は君に愛の告白を
さよならをする前に 僕は君に愛の告白を
二人の愛はかげろう
●●●山 ●石 そして●●
Happy Love Today…
028.眠れぬ僕が見る朝日
詞:オカチン・タケパン
曲:オカチン
編曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
3人の間では「虫」と呼ばれる。夏休みにオカチンとタケパンが協力してつくった。ギター2本のアルペジオ・アンサンブル。シンプルですごくきれいな曲である。サイモン&ガーファンクルのような広がりのある2声コーラスを楽しむことができる。
4年間の活動の中で、常にオリジナルの中心にあった曲のひとつ。毎年夏のサークルの野外ライヴ(星祭り)で披露していた。
虫の歌声と 涼しい風と
窓の外は 缶コーヒーひとつ
今ごろ 君はすやすやと
どんな夢を見ているの
星空を眺めながら
君のことを探してた
そしてまた新しい朝が目を覚ます
暗い三日月 一人見てる
僕のTシャツ 風になびく
今も僕は眠れずに
雲だけせわしなく動いてる
暗闇に溶けこみながら
自分の気持ち探してた
そしてまた新しい朝が目を覚ます
どんな夢を見ていても
どんな想い抱いても
そっと星は逃げてゆく
また朝はやってくる…
月や星が照らしても
君のこと 探せずに
そしてまた新しい朝が目を覚ます
そしてまだ僕は君のこと探してる
029.Portrait
詞:オカチン・タケパン
曲:オカチン
編曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
『028』と同様、夏休み中のオカチンとタケパンの合作。THE AMARIES初期の傑作の一つだとリーダーは思っている。酷暑といわれた1994年の夏を思い出させてくれる。
オカチンのエンジェル・ボイスがこの歌の世界をより一層引き立てる。
技術的な面では、輪唱(追っかけ)・バックコーラス・ハーモニーといろいろな技法を取り入れ、力が入りまくっている。
当時3人は自信を持って3声コーラスで歌っているが、テープを聞くとものすごく気持ち悪い。タケパンやリーダーは、3度ではなく2.5度くらい上や下でハモっているのだ。Butしかし当の本人たちにはそれが分かっていなかった。だからギターのチューニングの狂いも分からないわけだ。3人ともまだ10代。若気のいたりである。
軽い気持ちでつき合いはじめたけれど
俺の中で大きくなる君の存在
いろんなとこで思い出つくったけれど
思い出すのは君の笑顔だけ
車のラジオから流れてきた流行りの曲
“この曲大好き”とメロディ口ずさむ
そんな君との短い夏の日々は
夢のように過ぎていってしまった
時がたてば 忘れることができるだろうか
ふたり照らしたあの海も
いつか冷たくなっていた
机の上で微笑む君の写真
いつかセピアになってゆくのか
浜辺に咲いたあの日の花火のように
輝いたふたりも散ってゆくのだろう
テトラポットの上で
初めてキスしたあの日も
君がかぶった麦わら帽子も
車を止めて 星を数えていった夜も
写真には残っていないけど
時がゆけば 思い出に変わるだろうか
焼けたこの腕も 秋の風が冷やしてゆく
ふたりが行った海は もう誰も泳いでない
波の色も冷たくなっている
あの時のラジオと同じ曲が流れている
助手席も冷たくなっている
時がたてば 忘れることができるだろうか
ふたり照らしたあの海も いつか冷たくなっていた
時がたてば 忘れることができるだろうか
あの日の写真は 今も捨てれない
今も君を想っている…
030.過ぎ去りし日々
詞:リーダー
曲:リーダー
(1994 SCORE)
【カイセツ】
リーダー初の曲先行の楽曲。と同時に初めて楽譜を書いて曲をつくった。THE ALFEEの『さよならの鐘』のような曲をつくってみたいと思ってつくった。
当時のオリジナルの中では比較的3声コーラスがきれいにハモれていた。
僕の前でうつむく君
その瞳は何を見てるの
僕は君をじっと見たまま
別れの言葉 探していた
秋の日差しが窓辺から
この店の奥まで照らしてる
黄昏の中 僕と君の時間だけが止まっていた
恋にあこがれた僕たちは
互いの心 感じ合えなかった
さよならも言えぬ僕の心に
もうすぐ冬がやってくる
もうすぐ君の誕生日
手帳の片隅に書いてあった
時の流れが この僕に
過ぎ去りし日々を呼び戻す
あの頃は君の部屋で 小さなケーキ見つめてた
この恋が終わるなんて考えたこともなかった
帰らぬ過去を見つめても
ふたりの笑顔が見えるだけ
悲しみを深くするだけなら
この胸の奥に閉じ込めてしまおう
ルルル… ルルル…