006.八重歯とワタシ(2001/10/13)

最近、八重歯で下クチビルをかむ事故が頻発している。食事をしている時だから、かむ力は強い。その勢いで下クチビルに八重歯が刺さるのだから、痛くないわけがない。

いつの頃からかは分からないが、八重歯のある女性が好きだ。Babeの左、元SPEEDのHIRO、森尾由美、渡辺満里奈も好きだった。涼風真世の口もとにも惹かれるが、芳本のミッチョンはランク外だった。

笑った時に八重歯がキラッ☆とするだけで腰がくだける。それくらい八重歯が好きだから、自分に八重歯が生えてきた時の喜びようは、想像に難くない。笑顔からキラッ☆とこぼれる八重歯。ワタシもアイドルの仲間入りを宣言した。

が、歯が生え変わり始めると、事態が思わぬ方に進んだ。まず大きな「誤算」の一つが、八重歯が「2本」生えてきたことだった。

ワタシとしては、「片方の八重歯がキラッ☆」という生写真販売をもくろんでいたのに、両方生えてきたもんだから、その計画はあえなくボツになった。

この誤算以上に「誤算」だったことが、ワタシの八重歯、ものすごく切っ先が鋭いのである。簡単にいえば「ドラキュラ」なのだ。したがって仮に笑って八重歯が見えても全然いけてない。それ以上にするどい牙に狙われてすくんでしまうのだ。

　自分がドラキュラだということに気付いたのは、あまり早い時期のことではない。ドラキュラは美人の血を吸うから、ワタシも美人をくいものにしているように勘違いされるかもしれないが、その通りである。

BUTしかし、ワタシの近くに「美人」が来たことがないから、ドラキュラになった経験がない。たとえ美人が近くに存在しても、キンチョーして近寄れない。「チョーナンズ」の活動がそれを証明している。本当のところで、ワタシは意外に女性にはオクテなのだ。

芸能人は歯が命」だから、芸能人にとって八重歯は見栄えがよくなくて嫌われるかもしれないが、芸能人になりきれなかったワタシは、親から授かったこの八重歯を大切にしながら、時々攻撃されながらも生きていこうと思う。

全国の「八重バー」よ！今こそ立ち上がろう！「基本的八重歯権」のために！八重歯だっていいじゃないか。そんなに差し歯にするなよ、芸能人たちよ…。

そんなことを思いながら、八重歯のかわいい子をテレビで見つけると腰をくだける。

それにしても、どうしてお前も差し歯にしたんだ！？おとめちゃ～ん!!!!（星野真里）