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004.入院とワタシ 後編(2001/9/15)

  • theamaries1994
  • 2021年9月9日
  • 読了時間: 3分

朝、職場に連絡してから病院に向かう。受付をすませてからいろんな検査を受けた。生まれて初めての経験ばかり。

MRIっていうのかな?人体を輪切りにする機械。あれにも入って検査をした。その最中に2回激痛がワタシを襲う。1回目は点滴中だったのでなんとかなったが、2回目はトイレに行く途中。立てなくなって看護婦さんに助けてもらった。


そしてお医者さんとお話。「これは『尿管結石』だね。石は小さいけど、本当は即入院だよ。でも仕事柄なかなか時間とれないでしょ?今忙しいだろうから。ちょっと相談しておいで。ベッドは空けておくから。」

入院?おいおい、ホントかよ…。痛みがひいて楽になっていただけにお医者さんの言葉はショックだった。

とぼとぼと職場へ向かう。上司に相談し、所属長とも相談。早めに対処した方が、仕事への影響も少ないということで、その日の夜に入院することにした。

この時期、ワタシは代役が立たない仕事をしていたので、のんきに療養している時間がなかった。しかし、幸運なことに、ちょうど二つの大きな仕事の端境期で、時期的にも入院できるタイミングだった。


生まれて初めての入院。何を持っていけばいいのか分からなかったが、とりあえず身のまわりの物を持って病院へ。9時前だったので、もう周りは静かだった。病室には冷えた病院食が。

まずい。というか薄い。これが病院食かと妙に納得しながら一人さみしく食べる。

風呂なんかもちろん入れず、何もすることがないので、すぐに床についた。


「…さあ~ん」…遠くの方でワタシを呼ぶ声が聞こえる。「いたッ!!」-腕に激痛が走る。「何だ?何だ?」と思って目を覚ましたら、オバチャン看護婦さんが、いきなり右腕に点滴をうってきた。朝の6時半。こんなに早く注射をうたれたのも初めてだった。


そして生まれて初めての点滴管をぶら下げての移動。「オレって病気なんだ~」と妙に納得。2本の点滴が済んでからまた検査へ。

時々オバチャン看護婦さんが来る以外は誰も来ない個室。いけないとは分かりつつ携帯でちょこちょことメール。う~ん、暇だ。冬の寒空がやけに青かった。


彼女(のような?人)が見舞いに来てくれるわけでもなく、職場の人たちには見舞いを断ったので、誰も来ない入院生活。そんな中、両親が来てくれた。大したことはないとは分かっていながらも、身近な人がそばにいてくれると安心する。


そして3日目。点滴を1本打って再検査。1日目、トイレに行く途中に激痛がはしってからは、痛みがない。大丈夫かなと思っていたら、主治医の先生が「いいみたいだね。石を溶かすことができたようだ。退院していいよ。」

「食生活に気をつけること。それからストレスを絶対ためないように。」とイタ~イお言葉をいただいてワタシの「初入院」の3日間が終わった。


どんな病気でもケガでもしないにこしたことはない。人間健康であることがいちばんだ。若いうちにそれを実感できてよかったのかもしれない。暴飲暴食・不必要な夜更かし・睡眠不足etc…。われわれの生活の中には、体を壊す要素がゴロゴロ転がっている。仕事をしていると、どこかでムリをしなければいけないときもある。しかし健康にまかせて体のケアを放っておくと後で大変なことになる。日頃から自分の体調には気をかけていたいものである。(ってな文体で書くと、本当に「つれづれ草」のようだ。)


そして職場に復帰。となりのデスクの人にこう言われた。

「●●さん、これでやっと一人前になったな~。」 「えっ…?」

入院するほどの病気を経験しないと一人前になれないワタシの職業って一体…?????

 
 
 

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